こんにちは。
Sleep360スタッフです。
突然ですが、熱中症リスクと前夜の眠りの関係をご存じですか?
暑い夜は夜間の熱中症リスクがあるだけではなく、翌日の日中にも影響を与える可能性があります。これについては後に記述していきます。
夜も蒸し暑く寝苦しい日が増えてきましたね。夜もエアコンを付けはじめた方も多いのではないかと思います。
また、ニュースでは熱中症の搬送車数が、7月から急激に増えていることも報道されています。7月12日時点では、過去最多のペースで搬送されている状況です。
参考:FNNプライムオンライン
これまでの記事でも睡眠環境や、体温調節が睡眠に大きく影響することをご紹介してきました。夏場の体温調整にはエアコンを上手く活用することが必須です。
そもそも寝ている時はエアコンを付けたままの方が良いのか、温度設定はどうしたらよいのか悩みますよね。さらに使うタイミングやポイントを知っておくだけで、熱帯夜を快適に過ごせるかがぐっと変わってきます。今回は、夏の眠りの質を上げるための賢いエアコン活用術にテーマを絞ってお伝えしていきます。
夜間の眠りの質と熱中症の関係をご存じですか?
冒頭でも触れましたが、気温の高い夜に眠りの質が下がることはイメージしやすいかと思います。データとしても一般財団法人日本気象協会と、西川株式会社が行った調査で明らかになっています。
前夜の睡眠効率が低いと熱中症の搬送車数が増える傾向も統計解析からわかり、”熱中症救急搬送者数が多かった日の前夜は、中途覚醒時間は長く、睡眠効率は低くなる傾向がありました 。”と報告されています。
また、パナソニック株式会社の2022年の調査では、7割が「暑さで寝苦しいことがある」と回答し、30℃を超える熱帯夜には夜中起きてエアコン操作する人が65%という結果が出ています。このようにエアコン設定のために中途覚醒してしまい、眠りの質を下げる一因となっています。
では、具体的にエアコンの設定をどうするとよいのか紹介していきましょう。
活用術1 適切な温度
まずは、一番気にかけている方も多いであろう温度について解説していきます。
夏は冬に比べて睡眠時間が短く、中途覚醒時間は長い傾向があります。ドコモヘルスケア株式会社の統計データからは気温の高さが睡眠を妨げていることがわかります。
夏の夜にも眠りを妨げにくい寝室の温度設定は、「25℃前後」です。個人差があり、エアコンの位置でも変わるため、あくまで目安としてください。
体温が途中で上がると目を覚ます原因に繋がる事もあるため、エアコンは一晩かけたままの設定がオススメです。寒く感じる場合は、温度設定を高めにし風が当たらないように風向を調整してみましょう。
室温を下げて手足からの熱放散を促し深部体温をスムーズに低下させることで、脳や身体をしっかりと休ませてあげましょう。
出典:ドコモヘルスケア株式会社
活用術2 適切な湿度
日本の夏の特徴に蒸し暑さがありますね。この湿気がなければもう少し過ごしやすいのにと感じる方も多いのではないでしょうか。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく不快感がでて、寝苦しさに繋がります。
寝室の湿度は「50〜60%」を目安に調整すると良いでしょう。エアコンの冷房とドライ(除湿機能)を使うことで、温度を下げすぎなくても眠りやすくなります。
また、別の観点からは、湿度60%を超えるとカビが活動し始めると言われています。カビの繁殖を抑えることは、衛生面、健康面でも大切なことです。温度管理だけではなく湿度管理も注意してみてください。
日中にこもった湿気は、窓を開けて換気したり扇風機やサーキュレーターを窓に向けて送風することで手早く追い出すことができます。
除湿機器以外にも、除湿グッズが豊富に出ています。電気代を抑えたい方は、除湿剤や珪藻土アイテムなどを補助的に使うことも手段に加えるのも良いでしょう。
活用術3 エアコンを使うタイミングとひと工夫
ここまでで適切な室温と湿度をご紹介してきました。さらに快眠に繋がるエアコン活用術をお伝えします。
夏は日中の気温上昇で、夜間にも家具や壁に熱がこもった状態が続きやすいです。就寝の2〜3時間前からエアコンを「24〜25℃」程度に設定して、家具や壁の温度を下げておくことがポイントです。
また、冷房の風は天井へ向くように設定することで身体が冷え過ぎることを防いでくれます。特にエアコンの風が苦手な方にオススメの方法です。眠りはじめは深部温度を下げていくことで入眠がスムーズになるため、足元へ扇風機の送風をするのも一案です。つけたままだと寒く感じる場合は、扇風機のみタイマー設定にしてみるのも良いでしょう。
最後に
暑い夜が続き、なかなか満足のいく睡眠がとれないことも多いと思います。
睡眠の質を良くしたいと感じている方は、今回ご紹介したエアコン活用術をぜひお試しください。寝室のエアコン設定を見直すことで、夏を乗り切りましょう。
Sleep 360では睡眠の質を上げることを目的としたドライヘッドスパサービスを提供しております。
ご興味がある方は、こちらからご予約いただければ幸いです。
参考文献
・フジテレビ経済部、”過去最多ペース…熱中症の緊急搬送者が1万9146人に 高齢者の緊急搬送相次ぐ”、FNNプライムオンライン、2024
・一般財団法人 日本気象協会、”睡眠と熱中症の関係性における調査結果を発表日本気象協会と睡眠コンサルティングの西川株式会社が共同調査を実施”、PRTIMES、2019
・ドコモ・ヘルスケア株式会社、”やはり暑さが原因!?夏は冬に比べて睡眠時間が約30分減少!就寝中に目覚める“中途覚醒時間”も冬より2分長くなることが判明!”、PRTIMES、2017 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000016519.html
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